ぼけちゃったらどうしよう
2013年02月23日

松本市の 健康づくり推進委員 をやっています。
といっても、任期2年であと1か月ほどで、お役目が終わりますが。
松本市民の健康づくりを推進!ということで、2年の間に沢山の講演会に出させていただきました。
その最後が先日で、
諏訪中央病院・高木宏明先生 の
ぼけちゃったらどうしよう ~認知症の理解と対応~
という講演をお聞きしてきました。
笑いあり、涙あり。
感動して、ためになる、とーっても素晴らしい講演でした。
特に、認知症の方の進行を遅らせるためには
認知症にはなってしまったけれど、まだ豊かに持っておられるその方の「感情」を、周りの人が大切にしていく。
プラスの感情を貯金していくといい
ということに深く感銘を受けました。
例えば、
徘徊したり、怒ってばかりのおじいちゃん。
周りの方は、どう対応していいか困っていたそうです。
困った行動をやめさせようと怒ると、問題行動は収まるどころかひどくなり…
(マイナスの感情をつくっていた)
そんな時に、デイサービスの職員さんが
おじいちゃんをバスで迎えに来る際、
「支店長。おはようございます

と言って、迎えに来るようになったと。
すると、おじいちゃん。
とーっても落ち着いて穏やかになられたとか。
実は、このおじいちゃん。
銀行の支店長をされていたそうです。
そんなバリバリ仕事していた「栄光の時代」を、職員さんが大切に扱うようにした。
すると、おじいちゃんのプライドが満たされて、プラスの感情がつくられたという訳です。
大切な人を大切にするって、こういうことなんだ!
まだ知らない世代のお話を通して、優しいコミュニケーションのあり方を教えていただきました。
それにしても、高木先生は本当にステキな魅力あふれる先生なんです!!
長野県にこんな素晴らしい認知症の先生がいてくださることに安心しました。
老いるのは誰もが行く道。
みんなで支え合える優しい社会でありたいですね
